コミュニティとCOVID-19: 公正な回復の支援

私たちは心遣いをもって不安に対して立ち上がらねばならないとマリアン・ブルーカーは書いています。

翻訳:馬場 汐梨

イギリスでその伝染病が勢いを得る数日前のある夜、私は個人的に会ったことのなかった(今でもそうですが)ある人からメールを受け取りました。「素晴らしいコミュニティであり続けてくれてありがたく思います」と書かれていました。そのメールはメンバー 6 人の WhatsApp のグループに向けて送られたものです。私たちは南ロンドンのルイシャム地区で相互扶助をコーディネートする草の根の運動の一役を担うために集まっていました。

 次の朝には、私たちのグループは 50 人くらいに、次の日には 100 人くらいになっていました。1 週間後の今、私たちのグループには同じ区の隣人たち 300 人がいて、この危機がエスカレートするにつれ、使い走りやお互いにおしゃべりする準備が出来ています。地域のデザイナーが 6,000 枚の無料のフライヤーを作って印刷してくれたおかげで、私たちの地区のそれぞれの家に手を差し伸べることができるようになりました。私たちには連絡網があり、健康と安全のハンドブックがあり、地域の店とのキャッシュレスの準備ができていて、またメンタルヘルスや移民の権利、家庭内暴力のサポート、IT、コミュニティの構成等の分野で働く地域の人々から得られる知識の大規模なデータバンクがあります。

 イギリス中で、たった 1 週間のうちに私たちのようなグループが 3,000 も立ち上がりました。2,500 万人のボランティアがいる計算です。この行動は元気づけられるものでありますが、難題を挑まれているとも言えます。私たちは距離を保ちながら、十分に大きく、十分に信頼できる必要十分な量をどうすれば早く積み上げられるのでしょうか?危機の中で、責任のある自治組織とはどのようなものでしょうか?重要な公衆サービスの格差について意思決定者に説明責任を負わせながら、隣人を支援するためにどのように自分たちの時間やスキルを提供するのでしょうか?コロナウイルスからの社会的に公正な回復とはどのようなものでしょうか?

 アメリカの Big Door Brigade [シアトル発の社会問題への最初の一歩を踏み出す人に大きく門戸を開いて相互扶助を進めるグループ] の言葉では、相互扶助とは「より生き残れる新しい社会関係を築くこと」です。イギリスが「ロックダウン」して - そして乗り越えて - 私たちはお互いの状態を確認し、お互いのために立ち上がらなければなりません。私たちは欠乏や不安、トラウマと向き合うため、団結して心遣いをもって立ち上がらなければならないのです。

マリアン・ブルーカー (Marianne Brooker) はエコロジスト誌のコンテンツエディター。www.theecologist.org

Communities and Covid-19 • Marianne Brooker

We must rise to meet anxiety with care

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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