We Feed The UK
The Gaia Foundation[*] がコーディネートするこの革新的な全国的ストーリーテリング・イニシアチブは、写真家、詩人、食品生産者をペアにして、気候破壊、生物多様性の損失、社会的不公正に取り組む食品システムの可能性を示すものだ。*35年にわたり、生物文化的多様性を復活させ、保護するために、世界中のパートナー、コミュニティ、運動と伴走してきた経験を持つ小さな国際組織。
翻訳・校正:沓名 輝政
「We Feed The UK」は、10人の詩人と10人の受賞歴のある写真家が、ブレグジット、気候変動による混乱、生活費の危機、そして心を痛めるような生物多様性の損失によって大きなダメージを受けた、ボロボロに傷ついた食料生産地の「希望」の物語を10話語るよう依頼されたという、巧妙な前提を持つ記念碑的なプロジェクトだ。このプロジェクトは、The Gaia Foundation が、国内の展示パートナーや、話し言葉のアーティストと気候変動の最前線で活動する人々やプロジェクトを結びつける Hot Poets[受賞歴のある国際的に精力的に活動する芸術団体で、話し言葉の詩を通して気候変動の科学と行動を力強く伝える活動をしている]と共にコーディネートしている。
このプロジェクトは今年2月に開始され、2025年4月まで続く。現在、残り7つの展示があり、この「Custodians of the Land」と題された展示は、全シリーズの4番目となる。この展示は、ウェールズのバンナウ・ブライチェイニオグにある、13歳から18歳の若者からなる Youth Leadership Group、慈善団体Action for Conservation、Penpont Estate、地元農家が主導する、英国最大の世代間自然再生プロジェクトである「Penpont Project」にインスパイアされたものだ。写真家のアンディ・ピルズベリーと詩人のイフォー・アプ・グリンは、ペンポントの物語を語るために力を合わせた。彼らの言葉(ウェールズ語からの翻訳)と画像はここで共有され、イフォーの詩の全文を聞くためのリンクもある。
今後の「We Feed The UK」の展示には「From Crisis to Kinship: Healing People and Place」があり、これはイギリス初のコミュニティ農場に関するもので、シュロップシャーのフォードホール有機農場に着想を得ている。詩人のジャスミン・ガルドシと写真家のアーロン・シューマンがペアを組む。
10月のキャンペーンでは、GoGrowWithLove と Black Rootz のロンドンを拠点とするイニシアティブに触発され、食の正義を探求する。この展示は、アルピタ・シャーの写真とゼナ・エドワーズの詩を対にしたもので、ブライトンの Photo Fringe とノース・ロンドンのコミュニティ・ストリート・アート・キャンペーンの一環として展示される。
そして、ノーサンバーランド国立公園の The Sill で11月から開催される2024年最後の展示では、キャンペーンとして「Down to Earth: Restoring Our Soils」を提供する。ヘクサム近郊のウェスト・ワームリー農場にインスパイアされた作品だ。この物語は、ケイト・フォックスの詩とヨハンナ・チャーチルの写真によって祝福されている。
2025年には、マーティン・パー財団や王立写真協会を含む芸術施設において、さらなる We Feed The UK 展が予定されている。
The Gaia Foundation は、生物文化的多様性を復活させるために、世界中の同盟国、コミュニティ、運動に40年間寄り添ってきた経験を持つ。気候の混乱、生物多様性の崩壊、社会的不公正という重大な現実に直面する中で、この組織は健全な生態系を再生し、コミュニティの自治を強化するための総合的なアプローチをとっている。
Gaia は大西洋から北極圏、アフリカからアマゾンまでのパートナーとともに、生命の籠を編み直し、それを強化する知識体系を再評価し、地球との尊重すべき関係を回復しようとしている。英国では「Seed Sovereignty Programme UK & Ireland」を主導し、農業の多様性と、私たちの食料システムの根幹をなす種子との失われたつながりを復活させている。
Ifor Ap Glynの詩「Land-mending (A stitch in time)」の全文を聞くには、tinyurl.com/land-mending をご覧ください。
0コメント