没入
もしあなたが、ずっと好きだった人と偶然再会し、思い出話に花を咲かせたことがあるなら『リサージェンス&エコロジスト誌』のゲストエディターとして戻ってきて本号の制作を手伝ったときの気持ちを、きっと理解していただけると思います。
これまでで一番大きな喜びです。
私は数年前『リサージェンス』、そして一時は『エコロジスト』のウェブサイトの編集者を務め、サティシュやクリエイターたちと共に、広い世の中で何が起ころうとも、毎号この刺激的な出版物を長年作り上げていたことを、いつも懐かしく思っています。
しかし、私はそのチームの一員であること、そして編集部のデスクから送られてくる未編集の記事(その多くが、大切なこととのつながりを感じるままにしてくれる記事)や画像の最初の受取人であることの大小の喜びを忘れていました。
私が本当に言いたいのは、魂の糧についてです。なぜなら、この雑誌は、生涯をかけて「探し求め」てきた私たちにとって、まさにごちそうだからです。今号もまさにそうです。
私は、ジニー・バットソン(Ginny Battson)の美しく書かれた『Feature Story Home』の絶妙な言葉をすべて味わい、すぐに近所の本屋に電話をかけてニック・ヘイズ(Nick Hayes)の「The Trespasser's Companion」を注文しました。次に長い散歩にでかけて土まみれになるのが待ちきれません。
ニックの記事は、今号のメインテーマである「没入」、つまり、歩くことで広がる人間以外の空間に自分自身を見出すことへの単純な招待状です。同じく見出せるのは、その招待状、瞑想、水泳、皿洗いに心を開いたままにしている場合です。そしてもちろん、散歩は、このメインテーマの記事で紹介するアクティビズムの方法によって、さらに多くのことを提供してくれるのです。
最後に、芸術家さんの友だち二人を呼んでみます。一人目は、本号の芸術&文化のページで紹介しているスロバキア人彫刻家、マリア・バルトゥスゾヴァ(Maria Bartuszová)で、彼女の展覧会を見にテート・モダン(Tate Modern)への旅行を予約しました。二人目は、アーティストのゲイリー・クック(Gary Cook)で、本号で彼の作品を紹介してもらえないか、と尋ねたところ、うれしいことにOKをもらいました。そして、彼の描いた雰囲気のある森の絵が、散歩と自然に没入するための招待状の幕を開けてくれたのです。
私が編集した出版物の中で、その刺激的な内容と画像のおかげで、編集デスクを離れてもこれほど忙しく(本を読んだり計画を立てたり)しているものは他にないと思います。
そして、一語一句を味わい、それを仕事と呼べることに感謝しています。
スーザン・クラーク
リサージェンス&エコロジスト誌のゲストエディター
(翻訳校正:沓名 輝政)
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