計画中の私たちの新拠点への支援が増加

リサージェンス&エコロジスト誌編集長のグレッグ・ニールが新拠点の立ち上げの呼びかけについて報告

翻訳:坂井 晴香

芸術と環境における先進的な人たちの支援を得ている、リサージェンストラストのキャンペーンでは、教育、環境そして芸術のための新たな拠点を立ち上げることとなりました。そして、リサージェンス&エコロジストや当団体による平和や社会的正義の分野における他の活動の拠点も確保します。

 私たちのクラウドファンディングキャンペーンでは、当団体をハートランドのデボンの The Small School [サティシュ・クマールが創立した英国の中学校]の建屋へ移転し、改装工事し、環境にやさしい考えや革新において国際的に重要な拠点を作る費用にあてる相当な資金集めを呼びかけます。

 インターネット上のキャンペーンでは、すでに芸術家や作家が提供した作品が支援者によって購入することができるようになっています。

 35年間、この雑誌はハートランドの近くで、私たちの名誉編集者であるサティシュ・クマールの庭の改築した小さな小屋で生み出されてきました。

 10年前に始まって以来、団体が成長するにつれて、活動や職員の数も成長しました。単純に、私たちは現在の場所が手狭になるほど成長したので、リサージェンストラストの未来を守り、啓蒙活動とアウトリーチ [手を差し伸べて教育する活動] を広げられる新たな拠点が必要なのです。

 トラストの計画が 9/10月 (No.304) 号で初めて報告されて以来、新しいセンターへの支援は拡大しています。The Wildlife Trusts [英国の自然保護団体] の会長で、リサージェンストラストの前理事のトニー・ジュニパーはこう話します。「リサージェンスはエコロジームーブメントの精神的、哲学的中心です。それは、素晴らしい考えの拠点であり、The Small School における自身の新たな拠点を確保しようとしていますので、リサージェンスへの幅広い支援があることを期待しています。」

 私たちのキャンペーンが始まった時に送られたメッセージの中で、著者と脚本家であるマイケル・モーパーゴは言いました。「今こそリサージェンスがそれ自身の家を持つ時だと。リサージェンス以上に私たちの使い捨て社会へ環境に対する危険性を気付かせる出版物はありませんでした。今こそ私たちは次の50年のために確固たるものにする必要があります。」

 The Small School は、1980年代の始めに、サティシュとその仲間たちによって立ち上がった先駆的な教育プロジェクト。今年の始めに閉校しましたが、その建屋は19世紀の美しい教会に囲まれていて再建する必要があります。

 リサージェンストラスト、雑誌、ウェブサイトの新たな拠点として建物を改修するだけでなく、私たちは教育と地域プロジェクトの幅を広げていきます。私たち、ロンドンその他で開催する定例の講演会に加えて、すでに毎年度の夏キャンプとリサージェンス祭り (Resurgence Festival of Wellbeing) を取り仕切っています。新たな拠点でこういった活動を進展させることができます。

 教育、環境と芸術における私たちの拠点は、以下のこと可能にします。

• 団体が活発に編集することができる常設の拠点を作る。

• エコロジストのウェブサイトにおける制作物をハートランドに持ち込み、私たちの出版の基盤を統合する。

• 授業やイベントの運営。環境を保全し、生態系への意識を促し、社会的な不正義へ取り組む。

• 有機栽培と自然保護について教えるために菜園を使う。

• 森林学校 (Forest School) の授業用に教室外の教育空間を提供する。

• 地域の職人と使えるどの資材でも活用し、エコ建設原理でそま場所を再開発して環境に優しい新技術の見本の場とする。

• 芸術を通じて、人々を繋ぎ、関りを持たせる。

• 誰もが楽しむことのできる彫刻の庭を作る。

• ハートランドとそのほかの地域へ仕事を生み出し、地域経済に恩恵をもたらす。

 プロジェクトの詳細やどうやってあなたが支援できるかを知るには www.resurgence.org/resurgencefuture にアクセスしてください。

 あるいは、リサージェンストラスト (Ford House, Hartland, Bideford, Devon EX39 6EE) へ小切手を送っていただくのも結構です。

 リサージェンスは、かつて代案と考えられ、今ではその多くが真の知恵に基づき科学に根ざす、良き提唱をする視点のために多大なる力を持っていると思っています。

 なおその上、雑誌のページをめくる、同じ思いを持つ個々人やグループに対し、リサージェンスの存在自体が標識となっており、多くのつながりが力として集まることでムーブメントの骨組みを成しています。

 次の50年間において生き残るために適切に守られることが、絶間違いなく不可欠です。誰もが連携と参加の行動として、成果を残すよう私は呼びかけます。 - ティム・スミット(エデンプロジェクト共同創設者)

Support Grows for Our Planned New HomeGreg Neale

Reporting on our appeal to set up a Resurgence centre for education, environment and arts

306: Jan/Feb 2018

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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