ジェフリー・リー・クーパー

サティシュ・クマールは友人であり同僚であったジェフリー・リー・クーパー(1937年5月9日 - 2021年10月7日)を追悼している。

翻訳:竹田 真理

ジェフリー・リー・クーパーの逝去の知らせは大きな悲しみでした。私が雑誌リサージェンスの編集長に就任した1973年にリー・クーパーとの友情が始まりました。ジェフリーは私の友人として、哲学者として、指導者として役割を務めてくれました。雑誌の編集、校正、デザインだけではなく、出版するにあたって記事の内容や質についても私に助言してくれました。

 環境活動において彼の知識や経験は幅広いものでした。ジェフリーは高度な知的理解力と実用的な時間厳守と効率性を兼ね備えていました。彼と働くことはいつも喜びであり名誉でした。

 編集者としての責任は、彼の芸術面の追求を阻むものではありませんでした。彼はいつも歌うこと、演じることに時間を作って没頭していました。

 彼の演技と観客との関わりに対する情熱は傑出していました。自己実現は、観客に喜びを与えることによってもたらされると心から信じていたので、彼の演技や歌へのこだわりは、主に観客にインスピレーションを与え、楽しませることでした。

 ジェフリーはリサージェンス誌の副編集長や校正者として仕事を続ける場所としてロンドンからコーンウォールに引っ越しました。

 彼は熱心なサイクリストで、リサージェンスの仕事を退職する際、みんなで記念に電動自転車をプレゼントしてあげました。

 雑誌の仕事に加えて、ジェフリーは私の本や記事の多くの転写と編集を手伝ってくれました。彼がトットネスに引越してからは、私がシューマッハ・カレッジで働いていたので、これまでよりも定期的に彼に会うことができ、楽しい日々を共に過ごしました。

 リー・クーパーの肉体とはもう共に過ごすことができないけれども、私の記憶の中に永遠に生き続けるでしょう。彼の魂が安らかに眠りにつきますように。

サティシュ・クマールはリサージェンス・トラストの名誉編集長。

Article - Geoffrey Lee Cooper • Satish Kumar

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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